食品安全情報blog過去記事

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FDAは、高コレステロール治療用としてインターネットで宣伝されている紅麹米製品を使用しないよう消費者に警告

FDA Warns Consumers to Avoid Red Yeast Rice Products Promoted on Internet as Treatments for High Cholesterol - Products found to contain unauthorized drug
(August 9, 2007)
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2007/NEW01678.html
 FDAはWebサイトを通じて販売されている紅麹米(red yeast rice)製品3種類を購入もしくは摂取しないよう警告している。これらの製品は、高コレステロール治療用のダイエタリーサプリメントとして宣伝されているが、健康に有害な未承認医薬品を含むことがある。FDAがこれらの製品を検査したところ、米国内で高コレステロール治療用として販売が認可されている処方薬メバコールの有効成分であるロバスタチンが検出された。ロバスタチンは、腎機能障害をもたらす重篤な筋肉障害を誘発する可能性がある。特に、より高用量のロバスタチンを服用している人や、その他の筋肉障害リスクを増加させるような医薬品(抗うつ薬ネファゾドン、ある種の抗生物質、他の高コレステロール治療薬
など)を服用している患者ではリスクが高くなる。
 FDAはこれらの製品の宣伝及び販売を中止するよう販売会社に警告文書を出した。この中でFDAは、これらの会社のwebサイトで販売されている当該製品は連邦食品医薬品化粧品法(Federal Food, Drug, and Cosmetic Act)に違反する新規の未承認医薬品であるとしている。この警告に従わない場合、違反行為に対する差し止め命令や違法製品の差し押さえなどの措置がとられる可能性がある。
FDAは、これらの製品によると思われる健康問題が生じた場合、医療機関に相談するよう消費者に呼びかけている。