食品安全情報blog過去記事

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食品科学とメディア

Andrew Wadgeのblogより
Food science and the media
August 10th 2007
http://www.fsascience.net/2007/08/10/food_science_and_the_media
毎日少しずつの飲酒は大腸ガンリスクを10%上げるとの報告があり一方で心疾患には良いとも主張されている。一週間前には1日1/2個のグレープフルーツが乳ガンリスクと関連するというニュースがあった。矛盾する情報や科学的研究を単純化して伝えることが、政府の公式な食事と健康に関する助言を台無しにし ている。そのような研究報告を根拠に食事を変える必要はない。大切なのは全体としての食事であって個々の成分ではない。
良く聞かれることではあるが、FSAがそうした報道に迅速に対応したり批判したりするのは難しい。問題の研究の内容がわからないとすぐには意見は言えないし、必要な情報がいつもあるわけではない。
メディア報道に関する非常に素晴らしい試みがNational Library for Healthのサイトで行われている。医薬品と治療に関するメディア報道を扱っている。
http://www.library.nhs.uk/rss/newsAndRssArchive.aspx?storyCategory=0
例えば昨日は子どもの高脂血症のスタチン治療に関して4つの新聞記事を比較解析している。
食品についても同じようなことができるだろうか?FSAのサイトや私のブログや我々の委員会や独立した科学者などがそのような試みをできるだろうか?食品企業が援助できるだろうか?意見をどうぞ。