食品安全情報blog過去記事

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新しいビタミンDエビデンスレポートは知識の欠落部分を明らかにし、今度のビタミンDと骨の健康に関するNIH会議の基本となる

New Vitamin D Evidence Report Reveals Gaps in Knowledge and Serves as Basis for Upcoming NIH Conference on Vitamin D and Bone Health
August 20, 2007
http://www.nih.gov/news/pr/aug2007/od-17.htm
ビタミンDと骨の健康に関する現状の科学的根拠を評価し、根拠の確からしさと弱点を明確にした新しいエビデンスレポートが発表された。この報告書は9月5-6日に開催されるNIHの会合で役に立つであろう。
ビタミンdが骨の健康と関係することは長いこと知られてきたが、最良の骨の健康のためにはどのくらいの量が必要なのか、年齢やライフステージにおけるビタミンDと骨の関係の差はあるのかといったことはよくわかっていなかった。この報告書ではビタミンDサプリメントを摂ることで閉経後の女性と60才以上の男性に利益があることを明らかにした。さらにビタミンDは日光に当たること、強化食品から摂ること、サプリメントで摂ることのどれでも有効である。
ビタミンDの最適血中濃度を定義するのは困難であった。またカルシウムの影響と厳密に区別するのは困難であった。現状推奨されている量のビタミンD摂取と有害事象リスクが関連するという報告はなかった。
報告書本文は以下から入手できる
Vitamin D
Full Title: Effectiveness and Safety of Vitamin D in Relation to Bone Health
http://www.ahrq.gov/clinic/tp/vitadtp.htm