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NZFSAはA1/A2ミルクの主張についてレビューを行うことを発表

NZFSA announces reviews into A1/A2 milk claims
10 October 2007
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2007/a1-a2-milk-review-10-10-07-v3.htm
A1/A2ミルクの食品安全への関係についての申し立てが続いていることからNZFSAはA1/A2ミルクの科学に関する問題とNZFSAによるこの主張への対応についての独立したレビューを行う。
このレビューは国際的に尊敬されているリスク管理における意志決定経験のある独立した専門家により行われる。彼らは、新しい科学的根拠の他に、2004年にNZFSAが行ったA2ミルク社の健康強調表示に関する最初の調査時点の科学的根拠についても再び評価する。
レビューの二つ目の項目は、2004年の調査の結果から、NZFSAがA1であろうとA2であろうとミルクは栄養価の高い食品として飲み続けるべきであるという立場を変更するには根拠が不十分である、と結論した経緯についてである。
これらの新たなレビューを行うことにしたのは、メディアがニュージーランドで普通に供給されているミルクを飲むことについて、とNZFSAの食品安全確保のための意志決定プロセスや行為について批判し続けているためである。
我々はニュージーランド人に対して、我々の消費者保護と公衆衛生向上のための役割を保証したい。我々の決定は根拠のある科学と常識に基づくものである。
ミルクについての恐怖を煽ることは、一部の人々、特に子どもや妊婦に栄養のある食品を摂ることを止めてより不健康な選択をさせることにつながる。これが健康への悪影響になることは疑う余地がない。さらに我々は、人々が A1/A2ミルクについての証明されていない主張と、文脈上全く似ていない英国の狂牛病騒動のような歴史的事件とを関連づけることも心配している。
我々はこれら二つのピアレビューがミルクの安全性に関する批判への答えとなることを期待している。


注:マスメディアがNZFSAの「A1/A2ミルクはどちらも同じように安全」という主張は、BSE発見当初の英国における担当機関の反応と同じで信用できないと報道している。