食品安全情報blog過去記事

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世界では妊娠5件中1件、ヨーロッパでは3件に1件が中絶される

1 in 5 pregnancies worldwide and 1 in 3 in Europe ends in abortion
11-Oct-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-10/l-oif101007.php
The Lancetの今週の女性の出産特別号に掲載された論文。
世界では妊娠5件中1件、ヨーロッパでは3件に1件が中絶される。さらに世界の人工中絶率は1995年から2003年の間に17%減り実数では4600万から4200万になった。安全でない中絶は途上国に集中していて減っていない。
平均すると世界中の女性の90%が45才までに1回中絶を経験する。もちろん多くの女性が複数回中絶し一度も中絶していない人は多い。
世界中の4160万件の中絶のうち3500万件が途上国におけるものである。
2003年には世界全体では100件の生きた出産あたり31件の中絶があるが、東ヨーロッパでは生きた出産より中絶の方が多い(100件あたり105件)。次に中絶率が高いのは東アジアであるが100件あたり51件である。同時に中絶の減少率が高いのも東ヨーロッパである。これは近代的避妊方法が普及してきたためである。
この研究では中絶が合法でも、法で厳しく規制されていても、ほぼ同程度行われているというこを明らかにした。
論文
Induced abortion: estimated rates and trends worldwide
http://multimedia.thelancet.com/pdf/press/Abortion.pdf
(日本でも毎年30万件以上。)