食品安全情報blog過去記事

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「ハーブ医薬品は効果より有害作用の方が多いかもしれない」

National Library for Health
"Herbal medicine 'may do more harm than good'"
08 Oct 2007
http://www.library.nhs.uk/rss/newsAndRssArticle.aspx?uri=http%3a%2f%2fwww.library.nhs.uk%2fresources%2f%3fid%3d270265
個々に処方されたハーブ医薬品は効果より有害作用が多いかもしれない、と6紙が報道した(2007年10月4日)。新聞報道は比較的正確であったが、この研究では有害影響の可能性については評価対象ではない。
・ 6紙が個人に処方されたハーブ医薬品が有効であるという根拠はほとんど無く、他の医薬品と相互作用したり有害作用を示したりするかもしれないと報道した。
・ この新聞報道はPostgraduate Medical Journalに発表された系統的レビューとエディトリアルに基づくものである。このレビューでは個人に処方されたハーブ治療薬に効果があるという説得力のある根拠はないと結論している。 また副作用の可能性があるため薦められないとしている。
・ このレビューの紹介については各新聞の報道は概ね正確であった。しか しこのレビューでは有害事象や望ましくない相互作用については評価していないことを注記すべきである。
論文は以下(オープンアクセス)
R Guo , P H Canter , E Ernst
A systematic review of randomised clinical trials of individualised herbal medicine in any indication Postgraduate Medical Journal 2007;83:633-637; doi:10.1136/pgmj.2007.060202
http://pmj.bmj.com/cgi/content/full/83/984/633