食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

健康的な食事とライフスタイルが女性の心臓発作リスク減少と関連する

Healthy diet and lifestyle behaviors associated with decreased risk of heart attack in women
22-Oct-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-10/jaaj-hda101807.php
以下のACSHの記事参照
ACSH
昔から言われていることが女性と心疾患については本当らしい
Old-Fashioned Advice Rings True on Heart Disease and Women
October 22, 2007
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1080/news_detail.asp
食事と健康に関するしばしば矛盾するたくさんの助言に囲まれて、健康的な食事やライフスタイルがどういうものなのかを理解するのは困難である。特に心疾患については。低脂肪食にすべきなのか、アルコールは避けるべきなのか大豆食品をたくさん食べるべきなのか?Archives of Internal Medicineに発表された新しい論文は一部に回答し、これまでの主流の科学が我々に伝えてきたことを支持している。
スウェーデンカロリンスカ研究所のAkessonらは閉経後の24,000人以上のスウェーデン人女性(平均年齢59才)を対象に食事と運動その他のライフスタイルを評価した。研究開始時点では心血管系疾患や糖尿病やがんの人はいない。彼女らの健康状態を6年ちょっとフォローした。
参加者は食事やライフスタイルにより5つの群に分けられた。最も健康的なグループにはいるのは、喫煙せず、毎日40分以上歩き、週に1時間以上は運動し、 一日のアルコール摂取量は平均6g(ワイン5オンス(140 ml)相当)という人たちである。この群の女性は他の群に比べて野菜の摂取量は約2倍、果物と赤身の肉と全粒粉を多く摂っており、葉酸、ビタミンC及びE、繊維の摂取量も多い。
予想通りこの群の心臓発作リスクは、最も健康的でない集団より92%も低かった。他の全ての群の合計と比較しても78%低かった。
しかしこの研究で重要で印象的なことは、この低リスクライフスタイルを維持できたのはわずか5%でしかないということである。著者らはこうしたライフスタイルを増やすことが、少なくとも閉経後の女性の心臓発作リスクを減少させるであろうことを示唆している。
Akesson, A, et al.,
Combined effect of low-risk dietary and lifestyle behaviors in primary prevention of myocardial infarction in women.
Arch Intern Med. 2007; 167:2122-2127