食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

抗酸化物質のクリスマスの奇跡に注意

BMJ 2007;335:1124 (1 December), doi:10.1136/bmj.39413.403750.59
Behold the Christmas miracle of antioxidants
Ben Goldacre
http://www.bmj.com/cgi/content/full/335/7630/1124
チョコレートは体に良くて赤ワインの方がいいかもしれない。しかしそれを信じるべきか?
メディアで報道される間違った科学を見続けてきた著者が、クリスマスシーズンにチョコレートや赤ワインが体に良いという類のメディア報道が増えることを予言する。
こうした観察研究や実験室レベルでの研究成果の過剰解釈が出回っている。抗酸化物質が体に良い、フリーラジカルは体に悪い、というようなおとぎ話は、善悪二分法の単純化と、都合の良い部分だけ抜き出したものである。食細胞が細菌を殺すにはフリーラジカルが必要だし、抗酸化物質を投与した無作為化臨床試験では効果がないか又は悪影響が見られている。


Ben Goldacreは医師でライター。
以下のサイトで疑似科学批判を行っている
http://www.badscience.net/
ホメオパシーとかフリーエネルギーとか