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ゲイツが農業開発に出資する

Natureニュース
Gates funds agricultural development
25 January 2008
Anna Petherick
http://www.nature.com/news/2008/080125/full/news.2008.530.html
ワシントンにあるビルゲイツ財団(The Bill & Melinda Gates Foundation)が総額3億600万ドルを開発途上国の農業生産性と収益性改善のために援助すると、金曜日に発表した。
ほとんどの資金は、アフリカ大陸の土壌改良目的でアフリカの緑の革命Alliance for a Green Revolution in Africa (AGRA)に寄贈される。AGRAはゲイツ財団から1億6450万ドルを受け取るほかにニューヨークのロックフェラー財団から1500万ドルを受け取る。
過去30年間に、サハラ以南のアフリカでは耕作地から平均窒素22kg・リン 2.5kg・カリウム15kgが失われ、作物の収量が低下している。同時に人口が増え相続される土地は細分されている。耕作面積が狭いため農家は家族を食べさせるために作物をローテーションするより収量の多い作物(トウモロコシ)だけを作りやすい。肥料は高価で都市住民の排泄物が農村に戻ることはない。AGRAの資金使用法はまだ最終決定されていない。
ゲイツ財団の残りの資金はインドの小規模農家のための微量灌漑技術開発やケニアの高品質コーヒーやミルクの改良、バングラデシュの市場に農家が乳製品を出しやすくするなどに使われる。またマニラにある国際コメ研究財団(IRRI)にも3年間で1980万ドルが支出される。IRRIはアフリカに適したコメを開発する。