食品安全情報blog過去記事

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ビタミンEは、ビタミンCを多く摂っている男性喫煙者の結核リスクを増加させるかもしれない

Vitamin E may increase tuberculosis risk in male smokers with high vitamin C intake
21-Feb-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-02/uoh-vem022108.php
British Journal of Nutritionに発表された研究によれば、食事からビタミンCを多く摂っている男性喫煙者に6年間ビタミンEサプリメントを与えると結核のリスクが72%増加したが、ビタミンC摂取量が低い集団には影響はなかった。
先の研究ではビタミンEは免疫機能を改善する可能性が示唆されており、動物実験では各種感染症予防に効果があるように見えた。
フィンランドヘルシンキ大学のHarri Hemilaと Jaakko Kaprioが50-69才の男性喫煙者を対象に1985-1993年に行われたATBCがん予防研究のデータを解析した。6年間ビタミンEを毎日50 mgと与えた参加者19023人中174人が結核になった。ビタミンCを毎日90mg以上摂っている群で結核リスクが72%も増加していた。
著者らはビタミンEサプリメントを摂ることは一般的には薦められないと結論している。
Vitamin E supplementation may transiently increase tuberculosis risk in males who smoke heavily and have high dietary vitamin C intake
http://www.journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=1730488