食品安全情報blog過去記事

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個人的信念を公衆衛生より大事にすること

Allowing Personal Beliefs to Trump Public Health (from the San Diego Union-Tribune)
March 2, 2008
Gilbert Ross, M.D.
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1679/healthissue_detail.asp
子どもの感染症が再興している。人騒がせな人たちのワクチンの有害影響に関する恐ろしい話に怯えた政策決定者と間違った心配を抱いている保護者たちに責任がある。州の健康当局は政策を変更すべきである。
MMWRの報告によればサインディエゴではしかの小規模流行があった。保護者が「個人的信仰による除外」の書類を提示したためカリフォルニアの学校に行く前に受けなければならない予防接種を受けていない7才の少年が、先月はしかの流行しているスイスに行き、サンディエゴに帰ってきてはしかを発症した。彼ははしかに典型的な症状だったにも関わらず適切な隔離もなかったためきょうだいや同級生が感染した。さらに同じ小児科にかかっていた乳児3人にも感染した。この全部で12人の感染した乳幼児が全てカリフォルニアの「信仰による除外」によりワクチンを接種していなかった。
米国では1960年代に始まった予防接種計画により、はしかはほとんど根絶されている。最近の再流行は予防接種していない旅行者が持ち込んで、ワクチンを接種していない人が感染するというものが主である。
全ての州で医学的理由によるワクチン接種の除外を認めており、48州では宗教的理由による除外を認めている。カリフォルニアを含む21州では哲学的あるいは個人的信念による除外を認めている。何故公衆衛生当局はこのような状況を認めているのか?
以下略
MMWR
Outbreak of Measles --- San Diego, California, January--February 2008
February 22, 2008 / 57 (Early Release);1-4
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm57e222a1.htm