食品安全情報blog過去記事

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植物ステロールを添加した食品や飲料の摂取

Consumption of Food and Beverages with Added Plant Sterols
04/03/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178690353765.htm
EUでは植物ステロールを添加した食品が広く販売されている。イエローファットスプレッドや乳製品、マヨネーズを含むソースなどに使用されている。植物ステロールは健康的な食生活の一部として摂取した場合に血中コレステロール濃度を下げることが示されている。しかしながら大量に摂ると血中カロテノイド濃度も下げる。カロテノイドはビタミンAの元で一部のがんなどの慢性疾患リスクを下げる可能性がある。
安全な摂取量を確保する一助とするために、EUは一部の食品の表示や最大量規制をしている。消費者の摂取量が推奨される1日3g以内であるかどうか評価する一助として欧州委員会はEFSAに摂取量データを集めて解析するよう諮問した。この報告書はその知見をまとめたものである。
この報告書によればEUではそのような製品の過剰摂取はほとんどないものの、一部集団に過剰摂取が見られる。また消費者はそのような製品の表示や食事ガイドラインについて、及び血中カロテノイド濃度を確保するために十分な野菜や果物を摂る必要があることをあまり知らない。
本文
Consumption of Food and Beverages with Added Plant Sterols in the European Union
The Efsa Journal (2008) 133, 1-21
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/Scientific_Document/datex_report_phytosterols,0.pdf