食品安全情報blog過去記事

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歯冠の安全性への懸念に関するADAの声明

ADA米国歯科医師
American Dental Association Statement on Safety Concerns with Dental Crowns
02/28/08
http://www.ada.org/public/media/releases/0802_release05.asp
オハイオ州のテレビ局が、海外の歯科技工所で作った歯冠に鉛が検出されたという番組を放送する予定である。義歯に鉛を使うことはない。
ADAは国の機関と協力して問題の事故の詳細とこれが孤発例なのかもっと大きな問題の一部なのかを調べている。この情報を得てすぐに歯科医師への情報伝達や規制機関との連絡、独自調査などを開始している。我々の調査結果は公開する。
米国では義歯の15-20%が海外で作られていると推定されており、中国産はさらに少ない。

オハイオ州のある患者が歯科医で3ユニットのブリッジ治療を受け、有害作用があったためそれを外した。歯科医からその歯が海外(中国)で作られたことを知らされて、検査機関で分析してもらったところ鉛が検出された。この事例が、既に海外での歯科技工室関連の取材をしていたテレビ局のレポーターに注目された。そこで海外で作られた歯の調査をしたところ一つから210ppmの鉛が検出された。鉛の他にごく微量の放射性同位元素も検出されているとのこと。
NADL(米国歯科技工室協会)の更新情報は会員限定
(それで有害影響が出るような量ではないようだが)