食品安全情報blog過去記事

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防虫カーペットのペルメトリンによる健康危害はない

17.03.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/217/keine_gesundheitliche_gefaehrdung_durch_permethrin_in_wollteppichen.pdf
今日ヒトは人生の約80%を屋内で過ごす。そのためヒトの健康は室内空気などの影響を受ける。住居や職場の室内空気中の物質も毎日吸っている。
室内に存在する物質の中にはピレスロイドもある。この除虫菊由来成分は合成品として20世紀半ばから害虫と闘うために農業や家庭で使用されている。ピレスロイドは防虫カーペットなどの有効成分として使用されたり、室内で直接虫を殺すために使われたりしている。
ピレスロイドには神経毒性があるが、毒性は量と暴露時間による。不適切な使用でかゆみや皮膚の火傷、頭痛などの過敏症などをおこすことがある。
BfRは防虫加工カーペットなどに由来するペルメトリンが皮膚から吸収されたり吸入されたりして健康影響を及ぼすかどうかについて検討した。その結果防虫カーペットによる健康リスクはないと考える。