食品安全情報blog過去記事

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エネルギードリンク評価のための新しいヒトデータ

30.04.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/208/neue_humandaten_zur_bewertung_von_energydrinks.pdf
エネルギードリンクは通常タウリンイノシトールやグルクロノラクトンなどと一緒にカフェインを高濃度で含む飲料である。過去にアルコールと一緒に飲んだり激しい運動の際に飲んだりしてエネルギードリンクによると疑われる死亡が報告されている。因果関係は証明されていない。科学者はエネルギードリ
ンクの成分がその毒性作用をお互いに増強して健康影響を引き起こす可能性があると考えている。
ヨーロッパではエネルギードリンクの販売に関して異なる規制が存在する。ドイツでは特定の条件下でのみ販売が認められ、フランスでは成分に関する厳しい規制が行われている。BfRはエネルギードリンクについては明確な表示を求めている。その表示には子どもや妊娠女性などはエネルギードリンクを飲んではいけないという内容が含まれる。さらに運動や飲酒の際に起こりうる有害影響についての記載も必要である。
現在の研究から、BfRはエネルギードリンクによるヒト健康リスクについての新しいデータを通知する。エネルギードリンクを飲んで不整脈、けいれん、腎不全、死亡が報告されている。因果関係は明確ではない。
BfRはエネルギードリンクに詳細情報を表示するようにという先の助言を再確認する。さらに消費者に対しては高血圧や心疾患のあるひとはエネルギードリンクを飲まないように助言する。BfRはエネルギードリンクの成分についてはヨーロッパ共通の規制を推奨する。