食品安全情報blog過去記事

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今週のFDA : アンディの見解

The FDA this Week: Andy's Take
May 02, 2008
http://www.fda.gov/oc/vonEschenbach/andys_take/default.html
FDA長官Andrew von Eschenbachによるコラム(MP3によるオーディオもある)。2008年3月から開始している。)
あなたは最近、食品や飲料用のプラスチック容器に含まれるビスフェノールAと呼ばれる化学物質が、子どもに有害かもしれないという懸念について聞いたことがあるかもしれない。これは米国保健福祉省の一部門であるNTPが発表した報告書に基づく。この報告書はこれまでのそのような製品由来のBPAは有害であると考えられる量より少ないという複数の報告と違っていた。なぜそのような意見の違いが起こりうるのか?
私の見解では、科学的研究は常に新しい情報を作り出し、それらは直ちにそして批判的に解析されて我々の決定−すなわち製品への使用方法やFDAによる規制のありかた−を導く指標となる。科学は発展するものであるから我々の決定は不変ではなく常に改定されうる。しかしその科学的根拠は決定を行う場合も決定を変更する場合も同様に厳密でなければならない。
プラスチックのBPAについては、世界中の規制機関が長いことその適切な使用ににより健康への危険はないとしてきた。消費者の一人として、あなたも食事から数ppb未満のBPAに暴露されている。これがどれだけ微量かというと、2L入りのソフトドリンクボトル25000本に約1滴である。FDAはこの微量で有害かどうかについて科学的根拠を評価している。
NTPの報告書が発表されてFDAは直ちにFDA内にこの問題に関する全てのデータを評価する専門委員会を招集した。FDAが老いも若きも、全てのアメリカ人の健康保護と促進のために決定を行うには常に科学が基本となる。