食品安全情報blog過去記事

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NTP報告書

  • GMM-7:臭化アリルの遺伝子組換えマウス(FVB Tg.AC Hemizygous)における毒性試験及び遺伝子組換えマウス[B6.129-Trp53[tm1Brd] (N5)

Haploinsufficient]におけるがん原性試験(経皮及び強制経口投与)
GMM-7: NTP Toxicology Studies of Allyl Bromide (CAS No. 106-95-6) in Genetically Modified (FVB Tg.AC Hemizygous) Mice and Carcinogenicity Studies of Allyl Bromide in Genetically Modified [B6.129-Trp53[tm1Brd] (N5) Haploinsufficient] Mice (Dermal and Gavage Studies)
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=6426C5C2-F1F6-975E-7882F517C2652995
発がん性があるという根拠はない

  • TR-545:ゲニスタインのSDラットにおける毒性及びがん原性試験(混餌投与)

TR-545: NTP Technical Report on the Toxicology and Carcinogenesis Study of Genistein (CAS No. 446-72-0) in Sprague-Dawley Rats (Feed Study)
05/05/2008
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=DEEC152A-F1F6-975E-74064AF3F3FB1942
妊娠から生涯にわたる5、100、500 ppmの投与量で、オスのSDラットについては発がん性の根拠はない。
メスについては乳腺の腺腫及び腺がん及び下垂体腫瘍の頻度増加により発がん性について幾分かの(some)根拠がある。
妊娠から20週まで投与しその後通常餌を与えた条件では5、100、500 ppmの投与量で、オスのSDラットについては発がん性の根拠はない。メスについては下垂体腫瘍の僅かな頻度上昇による明確でない(equivocal)発がん性の根拠がある。
三世代暴露した動物の子孫に妊娠から離乳まで与えた場合5、100、500 ppmの投与量で、オスのSDラットについては発がん性の根拠はない。メスでは乳腺の腺腫及び腺がんの頻度増加に基づき明確でない(equivocal)発がん性の根拠がある。
またゲニスタインはメスのラットの性周期異常の発生を早める。ゲニスタインの性周期への影響とホルモン関連の自然発生腫瘍頻度への影響は毒性影響がエストロゲン作用によるものであることと合致する。


発がん性の根拠の確かさとしては4段階で、上から順に
Clear
Some
Equivocal
No
となっている。
(この発表を受けてやっぱり大豆は危険だ!と言う人がいるかな?)