食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

食品に関する健康関連データスクリーニングの最終報告書

28.05.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/208/abschlussbericht_zum_wissenschaftlichen_screening_der_gesundheitsbezogenen_angaben_ueber_lebensmiittel.pdf
食品製造業者が製品に「目に重要」とか「カルシウムは骨に良い」といったような健康関連宣伝を行うことが増えている。こうしたいわゆる「健康強調表示(ヘルスクレーム)」は通常宣伝目的でなされる。それらはその食品が健康に良いと説明したり示唆したりするが、実際どのような表示ができるかの規制はない。消費者を不正確な情報から守り不正競争を防止するためにEUは健康データに関する一律規制を導入した(EEC No. 1924/2006)。食品業者はEUポジティブリストに掲載されていない健康関連表示はできない。
現在EUポジティブリストの検討が行われているが、加盟国はまず科学的根拠のある健康強調表示案の国家リストを提出する。ドイツではBVLに約10500件の申請が出された。BfRと栄養研究所MRIが科学的根拠の評価を行う。BVLはスクリーニングのため2374の健康関連データをBfRに送付し、BfRは提出された文書を「十分根拠がある」「さらなる検討が必要」「不十分」の3つのカテゴリーに分類した。提出されたデータのわずか20%しか十分な根拠はなかった。BVLは提案をBMELVに送り、それはEFSAが科学的評価を行う。
(この報告書は件数の内訳が書いてあるもの。例えば根拠となる文献を提出するよう要請したのに37%は文献を提出しなかった、とかいうような。)