Statement of Norris Alderson, Ph.D.Associate Commissioner for Science Food and Drug Administration Department of Health and Human Services
before the Subcommittee on Commerce, Trade and Consumer Protection Committee on Energy And Commerce U.S. House of Representatives
June 10 , 2008
http://www.fda.gov/ola/2008/BPA061008.html
FDAのビスフェノールA(BPA)の安全性に関する現在の対応を説明する。
最近のNTPやヘルスカナダからの発表や公衆衛生に関心のある活動家の声明などから、FDAは消費者がBPAに関する最新の正確な情報を持つことが重要だと信じる。我々はウェブサイトを作って消費者にそのような情報を提供している。
(http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/bpa.html)
ビスフェノールAについては5月14日の上院での説明とほぼ同じ
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20080516#p2
さらにフタル酸について
ビスフェノールAを含む製品のリストアップと同時にフタル酸類を含む製品のリスト作成も行っている。CFSANは最近フタル酸に関する専門委員会(PTG)を設立し食品と接触する物質からの現実的な暴露推定とリスク評価を行う。また医療用機器からのフタル酸類暴露についてはCDRHが調査している。DEHPの毒性や発がん性については動物実験で示されているが、規制上の決定を行う根拠となる適切なヒトでの研究はない。さらに医療従事者はDEHP暴露によるリスクの可能性があるからというだけの理由である種の医療技術を避けるべきではない。 そのような場合、必要な医療処置を行わないことによるリスクの方がDEHP暴露によるリスクよりはるかに大きい。
フタル酸類は化粧品にも使われておりCFSANの化粧品と色素事務所が市販の化粧品中濃度を調査している。最新の調査では化粧品にはフタル酸ジエチル(DEP)が最も多く使われており、フタル酸濃度が最も高いのはネイルエナメルで主にフタル酸ジブチルである。調査の結果と毒性デーから、FDAは化粧品中のフタル酸類が健康上のリスクになるとは信じていない。調査の後、一部の製品からはフタル酸が除去された。CFSANはさらに詳細な暴露評価のため大規模な調査を計画している。
FDAは主にNCTRによりフタル酸類暴露による健康リスクの可能性を理解するための不確実性に回答する研究を行っている。フタル酸類への医療暴露は主に、発育の感受性の高い時期に高濃度で暴露されている新生児集中治療室で治療されている男の新生児の生殖器系への影響である。NCTRはヒトで最も心配されている場合のモデルとして、ヒト以外の霊長類の新生児における静脈注射によるDEHPの影響を調べている。
結論
FDAの新しい報告書のレビューは継続中であるが、入手できる膨大な根拠が、現在市販されているBPA含有食品容器は安全であことを示している。そしてこれら製品からのBPA暴露量は乳幼児への暴露も含めて有害影響を誘発する可能性のある量より低い。
BPAの場合もフタル酸の場合も、FDAの安全性評価は決して完全に終わることはない。そして我々の全ての入手できるデータの継続的レビューにおいて、現状の暴露量が安全でないと結論されたら我々は直ちに公衆衛生保護のために適切な対応を執るであろう。
(報道によればCPSCの化学者が、もしビスフェノールAを禁止すれば、安全な代替品があるかどうかわからず、現在ビスフェノールAを含むヘルメットやゴーグルなどがより安全性の低いものになって子どもたちの怪我からの保護レベルが低下することになるであろうと述べた、とのこと。)