食品安全情報blog過去記事

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低いビタミンD濃度が心血管系及び全ての原因による死亡と関連する

Low vitamin D levels associated with death from cardiovascular, all causes
23-Jun-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-06/jaaj-lvd061908.php
血中ビタミンD濃度の低い人は全原因による死亡及び心血管系による死亡リスクが高いようだ。Archives of Internal Medicineの6月23日号に発表された。
最近のコンセンサスパネルでは北米では高齢者の約50-60%がビタミンD不足である。血中25-ヒドロキシビタミンD濃度が20-30 ng/mLより低いと転倒や骨折、がん、免疫不全、心血管系疾患、高血圧と関連するとされてきた。この効果は1,25-ジヒドロキシビタミンDによると考えられている。
オーストリアのHarald Dobnig医師らは1997-2000年の間に冠動脈血管造影検査対象となった平均年齢62才の3258人の患者の25-ヒドロキシビタミンDと1,25-ジヒドロキシビタミンD濃度を調べた。約7.7年間のフォローアップの間に737人が死亡した。そのうち463人が心血管系疾患が原因である。25-ヒドロキシビタミンD濃度が半分より低い人、及び1,25-ジヒドロキシビタミンD濃度が4分割中最低濃度の人で死亡リスクが高かった。
Arch Intern Med. 2008;168[12]:1340-1349