食品安全情報blog過去記事

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ハーブ医薬品部門のお粗末な実態についてさらなる証拠

More evidence of poor professional practice in the herbal medicine sector
20 June 2008
http://www.mhra.gov.uk/Howweregulate/Medicines/Herbalandhomoeopathicmedicines/Herbalmedicines/HerbalSafetyNews/Currentsafetyissues/CON018174
3月のプレスリリースの後も、MHRAは未承認ハーブ医薬品部門のひどい実態を示す苦情例を受け取り続けている。
・大量の漢方薬を処方されて入院した患者
16才の少年がニキビと睡眠障害の治療のために処方された幾種類かの漢方薬で再発する腹痛と頭痛のため入院した。この患者は合計で1日114錠を3-4ヶ月の間摂っていた。症状の原因は明確ではないが大量の漢方薬に由来することが疑われる。
・期限切れ及び不法製品を販売していた漢方薬
ロンドンの漢方薬店について期限切れ製品を販売した、期限切れ製品を再包装して販売した、未承認製品を販売した、蚕や蝉の抜け殻(蝉退)Cicada Slough、ミミズ、水牛角などの非ハーブ成分を含む製品を販売していた等の各種苦情を受け取っている。
・重大な疾患の治療に関する危険で誤解を招く宣伝
未承認ハーブ製品が重大な疾患の治療に関する危険で誤解を招く宣伝を行っていた例がまたある。ノルウェーのウェブサイトでウィルソン病の治療用にとWilsotabという製品が販売されており、ノルウェー当局が対応した。他のサイトではフォン・ヴィレブランド病に効くというハーブ治療薬Willetabを販売していた。また末期腎疾患患者に不適切な治療を行っていた事例もあった。
MHRAは上述の事例について調査しているが、消費者は重大な疾患を治療できると宣伝している未承認ハーブ製品のインターネットやプラクティショナーからの購入には注意するように。