食品安全情報blog過去記事

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背景情報:2008年ドイツにおける種子処理用殺虫剤によるミツバチの死亡について

15.07.2008
http://www.bvl.bund.de/DE/08__PresseInfothek/01__InfosFuerPresse/01__PI__und__HGI/PSM/2008/Hintergrundinformation__BienensterbenII.html
2008年4月末から5月初めにかけてドイツ南西部の一部地方でミツバチの大量死亡が報告され原因究明が行われた。BVL等が調査にあたった。クロチアニジンを含む殺虫剤で処理したトウモロコシの種に疑いが向けられた。種子に十分付着していなかったクロチアニジンが、圧縮空気を使って種を蒔く機械による種蒔きで空気中に散布された可能性がある。さらに調査により一部の種子処理には量に問題があったことが示唆された。
規制
2008年5月15日にBVLは事故調査が完了していないなか予防的措置として8つの種子処理殺虫剤の認可を一時的に停止した。この中にはトウモロコシ用処理剤だけではなく菜種用も含まれていた。その後種子処理の条件と種蒔きの条件を調査し事故原因を明確にしていった。2008年7月14日にBVLは検討会を開催し登録保持者に対してさらなる文書を要求した。2008年秋には条件をつけて再度認可されるかどうか決定される見込みである。
菜種の場合
トウモロコシについて問題となったことは菜種にはあてはまらない。菜種については飛散は小さいことから2008年6月25日に菜種用種子処理剤については追加の展着剤と同時に再度認可した。