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カナダの主任歯科医官がフッ素の論争に加わる

Canada's Chief Dental Officer Weighs in on Fluoride
2008-07-30
http://www.hc-sc.gc.ca/hl-vs/oral-bucco/care-soin/fluor-eng.php
最近のニュース報道によりカナダ人は水道水や練り歯磨きなどの歯科用製品中に使用されているフッ素が本当に安全かどうか疑っているかもしれない。
ヘルスカナダの招集した専門家委員会がフッ素そのその健康影響についての科学的研究を評価し、以下の点を含む多くの助言を行った。
・ 市営水道水に添加されるフッ素の量を少しだけ減らす
・ 子どもにはフッ素濃度の低い練り歯磨きを使うよう勧める
・ 乳児用ミルクの製造業者には製品中のフッ素濃度を削減するよう助言する
この報告書は2007年1月に政府に提出され、2008年6月にヘルスカナダのウェブサイトに公開された。


カナダの主任歯科医官の文書 2008年7月30日
Letter from Canada's Chief Dental Officer - July 30th, 2008
カナダの主任歯科医官として、私は水へのフッ素添加のたくさんの利点を強調したい。
水にフッ素を添加するのは歯の健康を守るための適切なフッ素濃度を保つためである。ヘルスカナダやカナダ公衆衛生協会やカナダ歯科医師会やカナダ医師会、WHOなど多くの政府や保健機関が虫歯予防のために飲料水へのフッ素添加を推奨している。公共水道へのフッ素添加は米国CDCが20世紀の10の公衆衛生上の偉業のひとつと認めている。
カナダは脂質確保について世界でも最良のシステムを持っている。ヘルスカナダは虫歯予防のための公衆衛生対策として水へのフッ素添加を支持している。
虫歯は北米の子どもや青少年に最も多い慢性疾患であり、それゆえフッ素添加は重要な公衆衛生対策である。
ヘルスカナダに水へのフッ素添加に関する現在の科学に基づき助言を行うために専門家委員会が招集された。この委員会の報告書は、フッ素添加が重要な公衆衛生対策であり、水へのフッ素添加は妥当であるというヘルスカナダの立場を支持している。この報告書の助言は最新の科学に基づいている。
この調査を行うに当たって、我々は大学やヘルスカナダやカナダ歯科医師会や米国EPAなどカナダや米国の公衆衛生専門家など多数と相談した。
水にフッ素を添加することの安全性と有効性については頻繁に調査されており現在の科学で継続的に支持されている。カナダや国際的研究で上限までフッ素を添加した水は健康に有害影響はないことが合意されている。例えば、成人男性がフッ素を急性毒性が出る量摂るには、最大濃度までフッ素が添加された水を一度に少なくとも15000L飲まなければならない。
子どもたちがカナダの水道で供給されている濃度のフッ素入りの水を飲まない方がよいとする根拠はない。
水にフッ素を添加することの利点はそれにより年齢や社会経済的地位や教育、雇用の状況に関わらずその地域の全ての住民に利益があるということである。
ヘルスカナダは水道水へのフッ素添加を、安全で費用対効果の高い公衆衛生対策として支持し続ける。そしてカナダ人には、水のフッ素添加について決断するために尊敬に足る信頼できる情報源を精査するよう薦める。
Peter Cooney
BDS, LDM, DDPH, MSc, FRCD(C)


メディアは飲料水のフッ素濃度を減らすよう助言したことを集中的に報道
http://news.google.co.jp/news?ned=ca&ncl=1231320274&hl=en&topic=m
心配しているのは歯フッ素症。子どもについてはキャンディ味の練り歯磨きを食べるから。