食品安全情報blog過去記事

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トランス脂肪酸

Fact Sheet
Trans fatty acids
August 2008
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2008/transfattyacidsaugus3973.cfm
オーストラリアやニュージーランドで販売されている食品にトランス脂肪酸が含まれるか?
モデルケースでは1日の総摂取カロリーの平均0.6%(オーストラリア)と0.7%(ニュージーランド)。
トランス脂肪酸を食べることによる健康への影響は?
トランス脂肪酸飽和脂肪酸が我々の血中の悪玉コレステロールを増やすという証拠がたくさんある。トランス脂肪酸はさらに善玉コレステロールを減らすかもしれない。しかし血中脂質プロファイルに悪影響を与える要因としては摂取量が多いため飽和脂肪のほうが大きい。
トランス脂肪酸は表示されているか?
コレステロールや飽和脂肪やオメガ3脂肪などの脂質関連栄養強調表示がある場合にはトランス脂肪含量は表示しなければならない。
食事中の有害な脂肪を減らすためにできることは?
一般的に我々のトランス脂肪酸摂取量はWHOガイドラインより十分低い。しかし飽和脂肪の摂取量は推奨される総エネルギーの8-10%より多く14%となっている。我々は飽和脂肪の摂取量を減らす必要がある。健康的な食事ガイドラインに従うことで脂肪摂取量を減らせる。
トランス脂肪酸は海外では禁止されていないのか?
答えは禁止されていない、である。トランス脂肪酸を禁止していると報道されているごく一部の地域では実際は上限を設定している。例えばデンマーク栄養評議会は2003年に製造業者に対して食品中のトランス脂肪の制限や段階的使用禁止を推奨した。しかし最終製品の油脂100g中1g未満であればその食品はトランス脂肪フリーとみなされる。
カリフォルニアやニューヨークでは包装済み食品やレストランでの一食分あたり0.5gの上限が設定されている。1日3回食べるとして、既にオーストラリアでの摂取量は十分低い。
政府は食品中トランス脂肪削減のための対応をしているか?
2007年にオーストラリアニュージーランドトランス脂肪共同計画が設立された。食品中のトランス脂肪酸濃度については調査を続行中で2008年末に開始され2009年にレビューを行う。