食品安全情報blog過去記事

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残留農薬モニタリング結果に測定の不確実性を適用

The Application of Measurement Uncertainty to Pesticide Residues Monitoring Results
25 September 2008
http://www.pesticides.gov.uk/prc.asp?id=2535
2008年から、PRCはMRLの超過について新しい方法で報告する。
現在MRL超過についてはMRLが超過した全ての場合に報告書に太字で表示している。2008年の調査結果からは不確実性係数を採用した後でもMRLを超過している場合のみに太字にする。
測定の不確実性とは何か?
どのような測定であっても正しいという保証はない。測定の不確実性とはある分析結果をとりまく不確実性のことである。これは我々が測定しているものが本当に存在するのかあるいは正確なものなのかということを疑っているというわけではない。測定の不確実性は測定装置や測定対象、環境、測定した人などに由来する。
国の残留農薬モニタリングを行っている公式検査室は全て同一のヨーロッパ分析品質保証ガイダンスに従っている。このガイダンスでは測定値がMRLを超過した場合に基準違反であると見なす場合に、その結果がどれだけ適切であるのかを判断するのに不確実性を考慮することを薦めている。PRCはそのガイドラインを採用して、MRLを超過する値がでたものの基準違反とは判断されない場合には強調しないことにする。
また検出限界がMRLになっている場合には慎重に検討する必要があると考える。