食品安全情報blog過去記事

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雑記−「食育」

チキさんの「食育」冊子に関する記事がはてなのトップページに上がっていた日、
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20080924/p1
たまたま行った歯医者の待合室にLEEの10月号が置いてあって、めくっていたら大橋マキさんのコラムに真弓定夫の文字があったのです。真弓定夫というのは話題の食育冊子の監修者で、漫画のなかに出てくる「医院の先生」のモデルと思われる人物です。内容は、離乳食を始めたらウンチの様子が変わったので驚いた、真弓定夫「先生」によれば赤ちゃんは自分で食べるものや時期を決めるので型どおりに離乳食を始めなくてもいい、みたいな話でした。彼女のブログの9月5日の記述に取材に行ったという話があるのできっとその時のことなのでしょう。


はてなーの皆さんはこんなヘンな冊子の内容を本当のことだと思う人がいるなんて信じられない、という反応がほとんどのようですが、実際には結構いるんですよね。
大橋さんはマクロビオティックにも熱心で、以前は肉を食べないので妊娠中に鉄分が不足するため毎日ひじきを食べているという話をしていて驚いたことがあります。一般の人でも、妊婦や乳幼児ならなおさら、毎日ひじきを食べることは薦められません。汚染米とかメラミンとかで大騒ぎしていますが、(日本で生活している人の健康リスクの点では)そんなものよりはるかに問題が大きいです。


成長が止まった成人が、個人の責任で偏った食生活を選択するのは勝手にすればいいと思いますが、胎児や乳幼児の発育に悪影響が出るような食生活を薦めるのはほとんど犯罪でしょう。
残念ながらこの手の人たちは育児や教育現場には一定数いて、普通の人より声が大きくて目立つので、それなりの影響力があるのです。
小学校のPTAでも、こどもの喫煙対策にはあまり賛同が得られないのに(親や教師自身が喫煙者だったりするので)食育やゲーム脳の話はすぐに取り上げられる、という経験があります。
保育園や学童界隈だともっと強烈でした。
はてなーの皆さんには、配偶者や付き合ってる人がエコやロハスが好きだったりするとあっちの世界まであと一歩ですので、是非こどもだけは守ってください、とお願いしておきます。