食品安全情報blog過去記事

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  • 携帯カイロを飲み込んだ事故

A case series of accidental ingestion of hand warmer.
Clin Toxicol (Phila). 2008 Sep 11:1-5
香港の高齢者4人のカイロの中身を食べた事例。一時的に血中鉄濃度が増加したりしたが特に症状はない。

[Acute caffeine intoxication after intake of 'herbal energy capsules']
Ned Tijdschr Geneeskd. 2008 Jul 12;152(28):1583-6.
15才と17才の少年が腹痛と嘔吐で救急外来に来た。1カプセルあたり200 mgのカフェインを含むとされるハーブ錠剤5及び3錠を飲んだための急性カフェイン中毒と診断された。カプセルからは700 mg以上のカフェインが検出されている。
ドイツ語

  • 気がついていないピーナッツが詰まったことによる肺炎と気管支拡張症

Case 137: Pneumonia and bronchiectasis secondary to unrecognized peanut impaction
Radiology. 2008 Sep;248(3):1080-2.

  • エフェドラフリーXenadrineによる血管けいれんと脳梗塞の症例

Vasospasm and stroke attributable to ephedra-free xenadrine: case report
Mil Med. 2008 Jul;173(7):708-10
エフェドラフリーで安全と宣伝されているシネフリンを含むXenadrine-EFXによる有害事象。

  • ピーナッツの食べ過ぎによる肉芽腫を伴うシュウ酸腎症

Oxalate nephropathy with a granulomatous lesion due to excessive intake of peanuts.
Clin Exp Nephrol. 2008 Aug;12(4):305-8.
65才日本人男性の症例。2-3ヶ月間毎日約100-200gのピーナッツとビール750-1000mLを摂っていて腎不全になった。高血圧の既往症がありACE阻害剤を処方されていた。腎生検でシュウ酸結晶があり肉芽腫を伴う間質性腎炎と診断された。ピーナッツの食べ過ぎが原因として強く疑われた。

Metabolism and related human risk factors for hepatic damage by usnic acid containing nutritional supplements.
Xenobiotica. 2008 Mar;38(3):264-80.
ウスニン酸は減量用サプリメント成分として使用され肝障害の報告がある。その代謝と毒性発言メカニズムについて検討した。