食品安全情報blog過去記事

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世界保健報告は一次医療アプローチへの回帰を要請

World Health Report calls for return to primary health care approach
14 October 2008
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2008/pr38/en/index.html
世界中の豊かな国と貧しい国の医療がどのように組織化され財源を賄われ供給されているのかを批判的に評価した世界保健報告2008が本日発表された。国内及び国家間の異なる集団において、健康状態に著しくバランスを欠いた状態で放置されている多数の失敗を記述している。医療の不平等と非効率性を改善するために多数の助言を行っている。健康状態であまりにもバランスを欠いた世界は不安定で安全でない。
全文は以下から
The World Health Report 2008
http://www.who.int/whr/2008/en/index.html
医療供給によく見られる5つの欠陥として、
逆転:最も医療ニーズの低い人たちに最も多くの医療が供給され、必要な人たちに供給されていない
貧困:医療費を払うために生活できなくなる
断片化:高度に専門化して細分化した医療のために個人のニーズに対応できない
安全性の欠如:安全や衛生基準確保のためのシステム設計が貧困なため院内感染や避けられる副作用で死亡する
間違った医療:安価で効果の高い予防対策に支出せず高価な治療法開発にリソースを割く

(日本は医療費については最上位ではないのに健康寿命は最長と評価されている。ただしMRIやCTの所有率が飛び抜けて高い。CTスキャナーは2002年で100万人あたり92.6、オランダは2005年で5.8でしかない。)