食品安全情報blog過去記事

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EFSAは食品や飼料の安全性におけるナノテクノロジーについての意見案にパブリックコメント募集

EFSA consults on draft opinion on nanotechnologies and food and feed safety
17/10/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902133445.htm
EFSAは意図的にフードチェーンに導入される作られたナノ物質(ENM)についての意見案を発表し、2008年12月1日まで意見を募集する。
意見案の骨子としては
・ 現在非ナノ化学物質に採用されている国際的に確率したリスク評価方法がENMにも使用できる
・ 非ナノ物質に関する科学的データをナノ物質に外挿したり適用したりする満足できる方法は現時点では存在しない。従ってケースバイケースで適切なデータに基づきリスク評価を行うべきである。
・ ENMのリスクの可能性としては小さいサイズと大きな表面積などによるENM特有の性質による。小さいサイズにより他の物質が行けない体中に移行可能であり、表面積の大きさは活性を増加させる。
・ ENMの食品中や体内での性質決定や検出・測定などに関してさらに不確実性や限界がある。また毒性以外にADMEについても情報が限られる。
意見案は以下
Draft Opinion of the Scientific Committee on the Potential Risks Arising from Nanoscience and Nanotechnologies on Food and Feed Safety http://www.efsa.europa.eu/EFSA/DocumentSet/sc_opinion_nano_public_consultation.pdf?ssbinary=true
コメントは以下から提出できる
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902132298.htm
FAQも準備されている
FAQ
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_FAQ.htm
ナノテクノロジーとは何か?
ナノテクノロジーは極めて小さい物質を使用する技術で、通常100 nm以下のサイズのものをナノサイズと呼ぶ。
何故ナノサイズの物質を使うのか?
大きなものとは違う性質を持つため有用性が期待できる。一方リスクの可能性もある。
ナノテクノロジーはどのように使われているのか?
例えばナノテクノロジーを使った日焼け止めは透明でありながら紫外線をブロックできる。食品では包装性能や製品の栄養価改善に役立つ可能性がある。
何故EFSAが関与するのか?
リスクがある可能性があるから。
EFSAは何をしているのか?
欧州委員会から科学的意見を求められた。
意見案では何を述べているのか?
略(上述)
次はどうなる?
意見募集を行った後最終化して欧州委員会に提出する。
現在ナノ物質を使った食品は販売されているか?
EFSAは市場の製品について知る立場にはない。ヨーロッパ以外の市場で販売されているかもしれない。
ナノテクノロジーの規制枠組みはあるか?
EFSAは規制については担当していない。
欧州委員会が対応する
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=COM:2008:0366:FIN:EN:PDF
意見募集にはどうすれば応えられるか?
ウェブサイトから提出できる