食品安全情報blog過去記事

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ドイツ当局は霊長類の研究を中止

German authority halts primate work
Quirin Schiermeier
27 October 2008
http://www.nature.com/news/2008/081027/full/4551159a.html
ブレーメン大学のAndreas Kreiterはほ乳類の脳の認知プロセス研究のため24匹のサルを使っている。ドイツ最大の動物保護団体Animal Welfare Associationが何年もの間、痛みを伴い治療に役立たないとこの実験に反対する活動を行ってきた。地元の政治家がこの見解への共感を増加させ、ブレーメン議会が州政府に霊長類研究の中止を求める議決が可決された。そして2007年5月の地方選挙によって新たに作られたSocial Democrat Green連立政府は今年後半にきれる彼の実験の許可を更新しないと決定した。Kreiterが公式に知らされたのは10月15日で、彼の実験は特定の治療法開発のためのものではなく科学的疑問を解決するためのものであるから倫理的に不当であるとされた。Kreiterはこの言い分には反対で法的根拠もないと主張している。多くの神経学者がこの判断を批判している。スイスでも同様の実験中止が主張されている。


EurekAlert!(http://www.eurekalert.org/)より