食品安全情報blog過去記事

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新しいスクリーニングによりダウン症で生まれる子どもの数が半分になった

New screening halves the number of children born with Down syndrome
27-Nov-2008
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-11/bmj-nsh112608.php
BMJに発表された論文。デンマークで導入された全国スクリーニング計画によりダウン症で生まれる子どもは半分に減り、出生前に診断される子どもの数は30%増加した。
ダウン症スクリーニングを行っているのは英国、オーストラリア、ニュージーランドなど。デンマークでは2004年に妊娠最初の3ヶ月にスクリーニングを行いリスクが高い場合には侵襲的検査を行うという新しいガイドラインを発行した。それまでダウン症スクリーニングは主に35才以上の母親に対して行っていた。2006年には84%の女性が初期ダウン症リスク評価を行っており、その結果ダウン症で生まれてくる子どもは2000年代は年に55程度だったのが2005年は31、2006年は32となっている。(年出生数65000程度のうち)
BMJ 2008;337:a2547
Impact of a new national screening policy for Down’s syndrome in Denmark: population based cohort study
http://www.bmj.com/cgi/content/full/337/nov27_2/a2547?q=rss_news
(英国ではダウン症と診断されても産む人が少し増えたとのニュースがあったばかり。)