食品安全情報blog過去記事

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偽の医薬品が世界の健康への脅威となり続けている

Counterfeit Drugs Continue to Present a Growing Threat to Global Health, Says New Report
February 2, 2009
http://www.acsh.org/news/newsID.1774/news_detail.asp
ACSHが新しい小冊子「偽の医薬品:あなたの近くの薬局にCounterfeit Drugs: Coming to a Pharmacy Near You」を発行した。
この小冊子では詐欺の手口が巧妙化していること、犯罪組織やテロ集団との関係、合法的な医薬品販売店にまで偽物が入り込んでいることなどを記述している。
偽物の薬の中には偽造品や品質の悪いもの、異物が混入しているもの、表示が虚偽であるものなどがあり、WHOの推定では世界中で流通している医薬品の10%になる。近年偽の医薬品は途上国に大損害を与え、マラリアHIV/AIDSや結核などの薬物耐性増加に寄与している。
特にリスクが高いのはオンラインで購入した医薬品である。FDAはオンライン購入した医薬品の安全性を制御できない。そしてオンライン購入で米国に輸入された医薬品の88%もがFDAの安全基準に違反しており危険である可能性があるという調査結果がある。現行法でもそのような輸入は違法であるが、FDAにはその行為を停止させるリソースがない。
小冊子
http://www.acsh.org/docLib/20090202_counterfeitdrug09.pdf