食品安全情報blog過去記事

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エネルギードリンクは作用する――謎の方法で!

Energy drinks work -- in mysterious ways!
14-Apr-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-04/w-edw040909.php
Journal of Physiologyの最新号にEd Chambersらが発表した論文。グルコース(糖の一種)、マルトデキストリン(味のない炭水化物)及びどちらも入っていない飲料を作り、人工甘味料を用いて同じような味にした。持久トレーニング中のアスリートにこの3つのうちどれかで口を濯ぎ(飲まない)タイムトライアルをやってもらった。結果は驚くべきもので、グルコースとマルトデキストリン入りの飲料が炭水化物の入っていない水より2-3%記録が改善した。著者らは甘味受容体とは独立して口の中に未知の受容体があって脳に信号を伝えているのではないかと考えた。彼らはfMRIを使って脳の活動を調べたところ、炭水化物含有の場合に脳の特定領域(喜びまたは報酬に関連する)の活動が引き起こされることを見いだした。