- 野菜、果物と大腸がんリスク EPIC研究
Fruit, vegetables, and colorectal cancer risk: the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition
Am J Clin Nutr (April 1, 2009). doi:10.3945/ajcn.2008.27120
http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/ajcn.2008.27120v1
1992-2000年に452,755人(男性131,985人、女性320,770人)に食事調査を行い2006年までフォローした。平均フォローアップ期間8.8年で大腸がんの発症は2819件であった。
野菜や果物の摂取量が多い1/5は少ない1/5に比べて大腸がんの発症が少なかった(ハザード比0.86 ;95% CI: 0.75, 1.00; P for trend = 0.04)。しかし喫煙者ではこの関係は逆転し野菜や果物の摂取量が多いと大腸がんが多かった。
(煙草吸ってるから野菜や果物をたくさん食べて悪影響を減らそうという試みは無駄だということ?煙草は吸わないという選択肢しかないようだ。)
- 成人の血中鉛疫学とサーベイランス 米国2005-2007
MMWR
Adult Blood Lead Epidemiology and Surveillance --- United States, 2005―2007
April 17, 2009 / 58(14);365-369
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5814a3.htm
全体として血中鉛濃度の高いヒトは減少しているが職業暴露がある。
Halogenated Contaminants in Farmed Salmon, Trout, Tilapia, Pangasius, and Shrimp
S. P. J. van Leeuwen
Environ. Sci. Technol., Article ASAP
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es803558r
2007年10月から2008年1月にオランダの販売店から購入した150検体の魚について、PBDEs、PCBs、ダイオキシン類、農薬類などを調べた。
肉食性の魚の方が雑食魚より汚染物質濃度が高い、汚染物質濃度はヨーロッパやオランダの規制値を遙かに下回る、ヒト暴露源としてはサケが97%と圧倒的に多い。
- 子どもへの煙草販売禁止の強化が若者の喫煙を削減する
EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より
Enforcing bans on cigarette sales to kids reduces youth smoking
16-Apr-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-04/bc-ebo040809.php
米国で子どもに煙草を販売することを禁止する国や州の法律施行が青少年の喫煙低下に効果があることが示された。BMC Public Healthに発表された。
Enforcement of underage sales laws as a predictor of daily smoking among adolescents - a national study
Joseph R DiFranza, Judith A Savageau and Kenneth Fletcher
BMC Public Health (in press)
http://www.biomedcentral.com/imedia/1203264160220803_article.pdf?random=532692
- 市販のザクロジュースの異物混入を検出するための国際多次元真偽明細(IMAS)
International Multidimensional Authenticity Specification (IMAS) Algorithm for Detection of Commercial Pomegranate Juice Adulteration
Yanjun Zhang
J. Agric. Food Chem., 2009, 57 (6), pp 2550 2557
真贋鑑定アルゴリズムを開発して市販のザクロジュース23検体を判定したところ、基準に合致したのはわずか6検体であった。