食品安全情報blog過去記事

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科学のレベルは低下しているか?

Is science playing dumb?
Andrew Wadge
April 28th 2009
http://www.fsascience.net/2009/04/28/is_science_playing_dumb
昨日のRadio 4’s Todayという番組で科学の質についての議論を面白く聞いた。ガーディアンのコラムで知られるBen Goldacreは科学の質の低下を深刻な問題として嘆いている。一方Bristol大学の社会科学教授Kathy SykesはFSAが2003年にGM食品の安全性について公開討論を行った時のことを例に出して良い科学がたくさんあってBenは大げさだと主張している。
世界中の科学にとって、一般の人々と科学についてコミュニケーションすることは少なくともここ10年は大きな活動である。実際科学コミュニケーションの講座もある。しかし上述のように、その結果として科学についてよく知るようになったのか単に混乱が増しただけなのかはよくわからない。
FSAもこの問題については他人事ではない。明確なメッセージと科学的に正確であることを両立させるのは難しい。あなたはどう思いますか?


Ben Goldacreの該当記事
http://www.badscience.net/2009/04/giving-it-some-chat-on-the-today-programme-radio-4-about-dumbing-down-and-why-scientists-often-dont-like-media-scientists/#more-1114
Benはテレビに出て根拠の明確でない商品を宣伝している科学者を批判している。
オメガ3製品の宣伝をして後にASAにガイドライン違反だと裁定されたRobert Winstonや脳機能を改善すると称するコンピュータソフトの宣伝に荷担してWhich?に批判されたSusan Greenfieldなどを例に挙げている。
議論はNew Scientist誌上で継続。
(どこも一緒。科学コミュニケーションの定義や目的も明確ではないような。)