食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

グリシドール脂肪酸エステルについての& A

30. April 2009
http://www.bfr.bund.de/cd/29220
ドイツ語
グリシドール脂肪酸エステルとは何か?
食品中の脂肪はグリセリン脂肪酸エステルである。グリセリン分子に脂肪酸が3つついている。グリシドールの場合脂肪酸と結合する場所は一つしかない。グリシドール脂肪酸エステルは脂肪と構造的に関連する化合物である。
どのようにして生じるのか?
植物油脂の精製により生じる。
どの食品に含まれるのか?
グリシドール脂肪酸エステルは基本的には精製植物油脂を含む全ての食品に含まれる可能性がある。これまで最も高濃度が検出されているのはパーム油である。
健康リスクは?
グリシドールは発がん物質と分類されているため有害影響のない濃度が設定されていない。
人工乳を与えている母親はどうすればよいのか?
これまで乳児用ミルクには長い間精製植物油が使用されており、グリシドール脂肪酸エステルが入っていたとしても新しい事態ではない。これまでのBfRが検査結果では乳児用ミルクにグリシドール脂肪酸エステルは検出されていない。 BfRは乳児には必要な栄養を摂らせるよう薦める。