食品安全情報blog過去記事

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ミツバチは増えているが需要がより早く増加している

Honeybees are on the rise but demand grows faster
EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より
7-May-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-05/cp-hba043009.php
授粉媒介者が減少して食糧供給が脅かされているという「授粉危機」は、少なくともミツバチに関しては神話と考えられると研究者が5月7日にオンライン発表されたCurrent Biologyの論文で述べている。まず何より、ほとんどの農作物は授粉媒介者に依存しない。そして世界の一部ではミツバチが減少しているかもしれないが、世界全体の家畜化されたハチは増加している。
FAOのデータを解析したところ、世界の家畜化されたミツバチのストックは過去50年間で45%増加している。これは人口増加によるハチミツの需要増によるもので授粉の需要増によるものではない。また昆虫の授粉媒介者を必要とする作物が過去半世紀で3倍以上に増加していて授粉者の需要には相当なストレスがあることも示唆される。こうした作物は今やどこのスーパーマーケットでも販売されているプラムやマンゴーやカシューナッツなどのような「贅沢」農産物である。