食品安全情報blog過去記事

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我々はどれだけのナトリウムや塩を食べているのか?

How much sodium and salt are we eating?
20 May 2009
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2009/howmuchsodiumandsalt4340.cfm
塩は塩化ナトリウムとも呼ばれ、あなたの健康に悪影響があるのは塩に含まれるナトリウムである。
食品中のナトリウム
我々の食品中のナトリウムのほとんどは味付けや保存目的で添加される塩化ナトリウム(塩)に由来する。ナトリウムはまた天然にほとんどの食品に含まれ、加工食品には一部の食品添加物、例えばケーキやビスケットにふくらし粉として使われる重炭酸ナトリウム、に由来するナトリウムが存在する。
ナトリウムの摂取に関する助言は何か?
健康医学研究評議会(NHMRC)はオーストラリアの成人に1日2.3g (2300mg)以下のナトリウム(約6gの塩に相当)摂取量を助言している。
オーストラリア人はどれだけ塩を食べているか?
最近の分析データからFSANZが摂取量を推定した。オーストラリア人は平均1日あたり2.2gのナトリウムを塩から(80%が加工食品由来、20%が食卓又は家庭での調理由来)、僅かな量を天然のな摂る無やナトリウム含有添加物から摂っている。しかしながら34%のオーストラリア人が推奨摂取量を上回っている。
最近のメディアの報道によればオーストラリア人は1日に40g以上の塩を定期的に摂っているとしている。しかしFSANZの推定では95%のオーストラリア人の塩摂取量は8.5g以下である。最も多い人でも26gである。
オーストラリア人の塩の摂取に寄与が大きい食品はパン及びロールパン(25%)、加工肉を含む肉製品(21%)、穀物穀物料理(17%)、香料やソース(8%)、チーズ(5%)である。朝食シリアルは約4%、乾燥スープミックスは3%以下である。
ナトリウムは食品に表示されているか?
ナトリウムやナトリウムを含む添加物は食品成分に表示しなければならない。また栄養表示に総ナトリウム含量を表示しなければならない。
オーストラリアの食品にナトリウムはどれだけ入っているか?
FSANZはオーストラリアの食品中ナトリウムをモニタリングしている。この調査の結果から100gあたりのナトリウム含量が多いのは、ポテトチップやソーセージやチキンナゲットなどの加工肉、チーズやピザである。
(表掲載)
私はどのようにしてナトリウムの摂取量を減らせるか?
食事中のナトリウムが多すぎるのは心疾患のリスク要因である高血圧と関連する。消費者は栄養成分表示を見てナトリウム含量をチェックすべきである。一部の食品には「低塩」と表示されているが、オーストラリア・ニュージーランド食品基準では「低塩」は100gあたり120mg以下のナトリウムを含む食品に表示できる。他に減塩/ナトリウムフリー/ナトリウムは添加していないなどの表示がある。減塩表示は参照食品より25%以上減塩した場合に表示できる。また家庭で使う塩を減らすことによっても減塩できる。