食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

[汚染物質プラスチックを作るのに使用されるBPAが飲料ボトルから人体に到達

EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より
BPA, chemical used to make plastics, found to leach from polycarbonate drinking bottles into humans
21-May-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-05/hsop-bcu052109.php
ポリカーボネートボトルから飲料を飲むと尿中BPA濃度が2/3増えた。
(典型的な煽りプレスリリースで、具体的な濃度の記載はなくとにかく増えたことが問題であるという内容。いかにもEHPらしい。)
論文本文
http://www.ehponline.org/members/2009/0900604/0900604.pdf
学生77人に1週間、ほとんどの飲料をポリカーボネートボトルから飲んでもらった。1週間のウォッシュアウト期(ほとんどの飲料をステンレスボトルから飲む)最後の尿中ビスフェノールA濃度が平均1.2μg/gクレアチニンだったのが2.0μg/gクレアチニンに増えた。報酬は25ドルで89人中12人がドロップアウト
(1日の尿中クレアチニン排泄1gだと2.0μg/gクレアチニンというのは体重50kgだと0.04 microg/kg体重/日に相当する。BPAのTDIが 25 microg/kg体重/日なのでおよそ0.16%。増加分の0.8 microgだけなら0.064%。だからどうなんだろうと。)