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新しい研究はチキン製品の表示されていない成分に光を当てる

New study highlights undeclared ingredients in chicken products
Thursday 4 June 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/jun/chicken
FSAは主にケータリング業者用に供給されている鶏ムネ肉の水分保持用に注入されている粉末について予備的調査を行った。
チキン製品には肉汁を増やすなどの多くの理由で製造業者が水を添加している可能性がある。チキンへの水の添加は認められているが、水分含量が5%を超える場合には食品成分として明記されなければならない。スーパーマーケットや肉屋などからあなたが購入する生鮮鶏肉には水などの成分を添加してはならない。
チキンに添加した水を保持するために添加される物質としては塩やリン酸や加水分解動物蛋白質などがあり、これらは注入用粉末として供給されている。水分保持剤を使用した場合には正確な表示が必要である。
チキンのみを含むと表示してある少数の注入用粉末を調べたFSAのスナップショット調査では、いくつかの検体から牛肉や豚肉蛋白質も検出された。加水分解豚肉及び牛肉蛋白質は、適切に表示してある限りチキン用水分保持剤として使用できる。これらの製品をチキンに使用することは製品を安全でないものにすることはないが、人々に正確な情報を与えることは重要である。
チキン製品に表示されていない蛋白質が含まれるという問題が広がっているという証拠はないが、FSAはさらなる調査と情報収集を行う。
調査の概要
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/chickenstudyoverview.pdf
調査結果
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/reportchickenstudy.pdf
調査したのは加水分解トリ蛋白質のみを含むと表示されている粉末4検体。他にチキン蛋白質のみを注入に使用したとされる冷凍ムネ肉3検体を検査した。
冷凍ムネ肉1検体と注入用粉末全てからウシ蛋白質(コラーゲン)が検出された。