食品安全情報blog過去記事

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その他

USP
米国薬局方
Food Protein Workshop
http://www.usp.org/meetings/workshops/foodProteinWorkshop2009.html
偽装に対応するための分析ツールボックス開発
食品の蛋白質含量を誤魔化すためにメラミンが使われた事件を受けて開催される。
2009年6月16-17日
終了後(19日)資料が掲載される

  • 家禽の危機

The perils of poultry
CMAJ JULY 7, 2009 181(1-2)
http://www.cmaj.ca/earlyreleases/091009.pdf
カナダ公衆衛生局の新しいデータによれば、家禽孵化業者のあいだで広まっているセファロスポリンの適用外使用が、ヒト病原体のこのクラスの抗生物質への耐性の引き金になっている。
ヘルスカナダは欧州委員会に約10年前に農業分野での抗生物質の適用外使用を厳しく規制すると約束したが、権限がないと言っている。

  • 科学は抑圧された:アメリカ人は如何にしてBPAに取り憑かれたか

Science Suppressed: How America became obsessed with BPA
STATS(米国NPO)
June 15, 2009
http://stats.org/stories/2009/science_suppressed_BPA_intro_jun12_09.html
alar以降最も議論の多い化学物質となったビスフェノールAについての科学・リスク評価・メディア報道について詳細に検討した。二つの主要リスク評価書の主執筆者へのインタビューと、表彰されたMilwaukee Journal Sentinelの「化学物質の影響」シリーズとこの新聞のビスフェノールA禁止キャンペーンが主な対象。
約10人の科学者及び環境活動家が、ビスフェノールA地球温暖化と生物学的に同等な脅威であり、プラスチックボトルに存在することで数百万人の赤ちゃんを危険に曝していると主張している。彼らの主張−FDAが企業にお金をもらった研究で歪められたという−は議会を動かしFDAに再評価を要求させた。
実際にはBPAを禁止すべきではないと主張しているのは企業だけではない。科学者や各国の規制機関などがこの物質が有害だというデータには方法論的に問題があり不適切であり、この物質を禁止することのほうが公衆衛生上悪影響があるとして禁止を拒否している。NIHも今では多くの間違ったデザインのBPA研究に資金を出したことを認めている。アメリカ人が巧みな科学にではなく巧みなマーケティングによって動かされてきた様子を問い直す時期である。
(内容はとても長い)