食品安全情報blog過去記事

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FSANZは遺伝子組換えトウモロコシMON863のリスク評価を再確認

FSANZ reaffirms its risk assessment of genetically modified corn MON 863
28 July 2009
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2009/fsanzreaffirmsitsris4404.cfm
2009年6月にInternational Journal of Biological SciencesにS raliniらが発表した論文において、彼らは2007年の先の論文と同じ主張(2006年にHammondらが報告した遺伝子組換えトウモロコシを与えたラットの毒性データを再解析したところ肝臓や腎臓への影響がある)を繰り返していた。この論文に新しいデータは一つもなく、先の専門家委員会による報告(2007年Doullら)に意見を
述べている。明示されていない理由により、著者らはFSANZやEFSAなどいくつかの国際規制機関が指摘した彼らの統計学的再解析の多数の欠陥については無視し、自分たちに都合の良い論文だけを取り上げている。新しいデータもなく指摘された欠陥への対応もないこのS raliniらの論文は、これまでのMON863の安全性についての評価を再検討する根拠にはならない。
MON863トウモロコシ由来食品は他の市販のトウモロコシ品種由来食品同様に安全で有益である。
以下引用文献リストや背景情報。