食品安全情報blog過去記事

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リコペン-乳清複合体(生物学的に利用可能なリコペン)と動脈硬化性プラーク 健康強調表示の科学的立証

Lycopene-whey complex (bioavailable lycopene) and risk of atherosclerotic plaques Scientific substantiation of a health claim related to Lycopene-whey complex (bioavailable lycopene) and reduction of the risk of atherosclerotic plaques pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006 [1]
3 August 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902775091.htm
コペン-乳清複合体は、10%リコペンを含むトマト抽出物を特許取得製法により乳清蛋白質と混合して作った顆粒状製品で、最終製品中のリコペン濃度は2%である。この複合体のリコペンはヒトにおいてトマトペーストと同様、生物学的に利用できる。
主張されている効果は「血漿リポ蛋白質の酸化的傷害を予防することで動脈のプラーク形成を削減し、心疾患や脳梗塞やその他の粥状動脈硬化による合併症リスクを削減する」である。申請者は根拠として80の論文を示しているが、提出された根拠は主張されている影響を支持しない。ヒト介入試験で測定しているのはリポ蛋白質の酸化で、粥状硬化疾患リスクの独立した予想因子ではない。
提出されたデータからリコペンと主張されている効果に因果関係は確立されていないと結論した。