食品安全情報blog過去記事

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BfRは食品と接触する物質にトリクロサンの禁止を支持する

BfR supports ban on triclosan in food contact materials
http://www.bfr.bund.de/cm/230/bfr_supports_ban_on_triclosan_in_food_contact_materials.pdf
トリクロサンは抗菌剤で主に化粧品に使用されているが衣類や洗剤や食品と接触する各種プラスチックなどにも使用されている。2010年から食品と接触するプラスチックに使用される添加物はEUで速やかに認可されなければならない。
そこでBfRは消費者へのリスクを検討した。
SCCPの評価をもとにしたBfRの見解は、消費者は既に広く化粧品に使用されているトリクロサンのリスクに曝されているというものである。特定の状況下では暴露マージンが100を確保できない。プラスチックから食品にトリクロサンが移行するとさらに消費者の暴露量が増える。従ってトリクロサンのさらなる暴露源増加は避けるべきで、食品添加物としてトリクロサンを認可すべきではない。
毒性学的問題の他にトリクロサンの広範な使用が耐性拡大にどのような役割を果たしているのかはよくわからない。トリクロサンはしばしば低濃度で存在し、衛生上の利点がないにも関わらず洗剤などに使われている。これらの理由からトリクロサンの使用は必要最小限に削減すべきである。
ドイツ語バージョン
http://www.bfr.bund.de/cm/216/bfr_unterstuetzt_verwendungsverbot_von_triclosan_in_lebensmittelbedarfsgegenstaenden.pdf