食品安全情報blog過去記事

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EWGはアメリカの野菜を怖がる

EWG Fears America's Vegetables
August 13, 2009
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1225/news_detail.asp
根拠のないデマでしかないEWGの恐怖を巻き起こす装置は恐ろしいニュースの見出しや全国メディアの注目を集めながら容赦なく転がっていく、一方科学者や科学的根拠に基づく意見は頑張っても注目されない。メディアでは良い知らせでは売れないが「野菜や果物が子どもたちを殺す」と見なす発表はいつだってトップ扱いになる、というのが道理である。
EWGはいつもの恐怖の話を再利用している:「ダーティダズン(殺人軍団;映画の題名、日本では特攻大作戦)」残留農薬のある野菜や果物という話だ。いつでも彼らはそのような主張をしている。こうした無責任な怖がらせにより、保護者たちは子どもたちに健康的な野菜や果物を与えることを恐れてしまう。あるいはEWGが宣伝している「オーガニック」を買わなければならないと感じてしまう−何度も何度もオーガニック食品が健康によいわけでも安価なわけでもないことが示されているにも関わらず。
30-50%も値段の高いオーガニック食品を買えなければどうなる?彼らは「殺人軍団」とされる野菜や果物を避けることで栄養価の高い食品から受けられるメリットを受けられなくなってしまう。
EWGは食品に検出されるごく微量の残留農薬の安全性が証明されているわけではないしもし安全性だとしても全てのものの組み合わせが試験されたわけではないと主張する。
だからどうしたというのだろう?数百数千の化合物の全ての組み合わせの何らかの健康影響を調べるのは不可能だしそのような試験は巨額の費用と時間をかけて何も見つけられないだろう。結局のところごく微量の農薬を我々は長い間食べ続けて来て何の悪影響もないのだ。我々は日常的に食べている食品にもヒ素などの発がん物質が天然に含まれることを知っている。そして我々の健康状態、がん発症率、寿命は改善し続けている、肥満以外は。
以下略


EWGのサイトは以下
The 'Dirty Dozen' of Fruits and Vegetables
Published August 13, 2009
http://www.ewg.org/node/28187
ABCニュース
内容は残留農薬の検出頻度の多い野菜や果物12種を「ダーティダズン」、少ないもの15種を「クリーン15」として提示している。特に桃が一番悪いと。
(桃アレルギーの人が原因は農薬だったのねみたいなこと言ってる・・困ったものだ)