食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • AAAS会長Alan I. Leshnerの会員へのメッセージ

科学コミュニティーの一員として、私たちは個人の活動以上に科学の進歩と社会の幸福に責任を共有する。私たちは集団として若い人たちの教育に加えて一般の人々との関係改善に努力しなければならない。
とりわけたくさんの科学に関連した問題について、科学を倫理や道徳や政治的展望を考慮したオープンで透明性の高いものにするための丁寧な対話を通した一般参加が必要である。現在AAASの科学コミュニケーションワークショップとウェブサイトで、研究者が自分の仕事の内容や意味を科学者ではない人たちに説明するための支援を行っている。AAASは、例えば地域コミュニティが環境保護のために何ができるかや食品安全問題についての一般への情報提供などのようなトピックをカバーした一連の公開セミナーを毎月行っている。詳細情報はAAAS Center for Public Engagement with S&Tにて。
http://www.aaas.org/programs/centers/pe
さらに教育については
http://www.aaas.org/programs/education.
(共感したので。サイエンスコミュニケーターのような特別な肩書きのひとだけではなくて、一人ひとりが地域で貢献できる事をすればいいと思う。)

Ban high-caffeine drinks, says NSW govt
August 18, 2009
http://news.theage.com.au/breaking-news-national/ban-highcaffeine-drinks-says-nsw-govt-20090818-eotq.html
Red Bull、V 、Motherのようなカフェイン含量の多い飲料を子どもたちに販売することを規制しようとしている。

  • ナノ粒子の安全性に疑問

Natureニュース
Nanoparticle safety in doubt
18 August 2009
Natasha Gilbert
http://www.nature.com/news/2009/090818/full/460937a.html
中国の工場労働者で肺傷害
中国の工場労働者7人がナノ粒子を吸い込んで重大な肺障害になったという主張がナノテクノロジーの環境健康影響に関する議論を沸騰させている。
European Respiratory Journalに発表された論文ではナノ粒子による初のヒト健康影響だと主張しているが、他の専門家は本当にナノ粒子が原因かどうか疑問だとしている。
患者は18-47才の女性で、中国のプリント工場で、ポリアクリル酸エステルから作った塗料を吹き付けた75-100℃に加熱されたポリスチレンボードから出る蒸気を吸っていたとされる。作業場は約70 m2で窓はなくドアが一つで常に閉鎖され、換気装置は症状が出る5ヶ月前に壊れていた。2人は死亡した。全員に胸膜肉芽腫があり他に過剰な胸水があった。労働者は時々ガーゼのマスクをするだけだった。

  • ジャーナリストが問わなければならない重要な5つの食品安全上の問題

Nieman Watchdog
The top 5 food-safety questions journalists should be asking
August 14, 2009
Douglas Powell
http://niemanwatchdog.org/index.cfm?fuseaction=ask_this.view&askthisid=00428
食の安全は些細な問題ではない。WHOは先進国の最大30%の人が年に一度は水や食品で中毒になっていると報告している。米国やカナダやオーストラリアでのアクティブサーベイランスはこの推定が正確であることを示唆している。
1993年の大腸菌O157による4人の死亡と600人以上の患者が発生した事件以来、微生物学的食の安全については素晴らしい報道と恐ろしく誤解を招く報道があった。
このようなニュースを報道する際にレポーターが問うべき5つの質問は
1.政府がより多く関与すれば患者は減らせたのか?(新しい法律や検査や監視強化が役に立つのかどうか)
2.地元産/ナチュラル/持続可能/オーガニック/生食品がほんとうに他のものより良いのか?(データに基づかない思いこみ)
3.食品安全助言は本当に正確か?(時々恐ろしく間違ったメッセージを送っている)
4.何故こんなに注目されて資源も投入しているのに過去5年間食中毒は減っていないのか?(現状の取り組みに何か足りないものがある)
5.何故生産者や加工業者や小売業者は消費者に微生物学的安全性を直接売らないのか?
(オーガニックとか地元産とかいうあいまいな言葉ではなく、中毒菌が少ないという明確なデータを出せ)