食品安全情報blog過去記事

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その他ニュースより

  • John Stossel(ABCニュース20/20のキャスター)の見解

John Stossel's Take
もうお金は出さない
No More Money From Me
08/19/2009
http://blogs.abcnews.com/johnstossel/2009/08/teach-dont-scare.html
私はニューヨーク市Mt. Sinai病院に約25000ドルを寄付してきた。ピーナッツアレルギーの研究には価値があると思ったからである。でももう出さない。
New York Timesにお金を払って掲載した公告「我々の子どもたちの身体に何が入っているか?」を見たからである。その公告では「環境中には至る所に毒素がある。新生児を含む全てのアメリカ人の体内から測定可能なレベルの人工化学物質が常に見つかる。哺乳瓶やおもちゃにはフタル酸やビスフェノールAや鉛などが含まれ、これらは全て生殖発生上の疾患と関連する・・・」と主張している。この公告は政府への大量の資金支出と新しい化合物の導入の大幅な遅れを提唱している。「全ての化学物質は市販前に子どもたちへの安全性が証明されなければならないし、現在使用されている62000以上の試験されていない化合物は安全性が証明されなければ禁止すべきである」と。
この意見広告の最後にはPhillip Landrigan医師の名前がある。
Landriganは私の兄弟の医学部時代のクラスメートで、各種「環境疾患」裁判で数十億ドルもの賠償金を勝ち取った弁護士らと共闘してきた長い経歴がある。
中略
Landrigan医師がアメリカ人を怖がらせている相対的に微小なリスクでどれだけの子どもたちが死んだのだろうか?あひるのおもちゃやプラスチックボトルを気にするあまり、プールや肥満や雨の日の運転などの、より大きな子どもの死亡リスクを無視した保護者たちはどれくらいだろうか?
私はLandriganに2週間前にもし私が間違っているなら教えてくれとメールした。今日まで返事がないのでこの記事を書いた。
NYTの公告
http://abcnews.go.com/images/2020/ht_mt_sinai_ad_090817.pdf


ACSH
Mount Sinaiの脅迫キャンペーン(とJohn Stosselの反応)
Mount Sinai's Scare Campaign (and John Stossel's reaction)
August 19, 2009
Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1226/news_detail.asp
8月4日付のNYTの論説ページに掲載されたDr. Landriganの主張について。
人体から検出されることがすなわち警鐘であるという主張は科学的ではない。
我々の世界は「安全性の確認されていない」天然化学物質の塊である。ごく微量検出されることとリスクがあるということは違う。Mount Sinaiのような有名な研究所がこのような主張に名前を使うことを認めたのが不思議である。
子どもたちを守るために、幻のリスクに対してではなく、シートベルトやヘルメットやワクチンや栄養のある食事などの基本的なことをしっかりするべきである。保護者を必要以上に怖がらせるべきではない。

The Daily Telegraph
Federal Government cracks downs on weight-loss industry
August 19, 2009
http://www.news.com.au/story/0,27574,25949302-421,00.html
市販のダイエットプログラムはTGAのような専門家集団によって有効性を評価されなければならない、という提案。オーストラリア栄養士会が支持。
オーストラリアのダイエット産業は年に4億1400万ドルの売り上げがあり、若い女性は年に数百万ドルも使っている。しかし肥満率は増加し続けている。

  • 性の問題

Natureニュース
ニュース解説
A question of sex
http://www.nature.com/news/2009/090820/full/news.2009.850.html
ベルリンの世界陸上で女子800メートル金メダルのCaster Semenyaの性を巡る騒動の背景について。
1960年代は男性アスリートが女性として競技することを防止するためには単純な身体検査を行っていた。この検査は後に頬スメア又は性染色体検査に代わった。これは口の中の細胞にX染色体2本があるかどうかを調べるもので、X染色体1本とY染色体がある男性はこの検査でわかるだろうというものだった。しかし頬スメア検査は信頼性が低いことで悪名高く1991年にIAAFが廃止した。2000年までに多くのオリンピック連盟が代わりのY染色体検査を行っていた。
遺伝学者や医師がこうした検査に批判的だった理由はX染色体2本をもつ人でも男性的になることがあるしXYでも男性的にならない場合があるからである。XXYのような場合もあり、検査を混乱させる。XXの人が筋肉質になる状態もあるしXYでもアンドロゲン感受性が低くて男性的にならない場合もある。
IAAFの規則では性転換手術を受けた男性が女性として競技するのを認めている場合もある。アンドロゲンレベルの高いXX女性でも女性として競技できる。XY女性になる条件を持っている人も女性として競技できる。

  • 2009年食品と健康調査の結果のウェブキャストシリーズ

International Food Information Council Foundation
2009 Food & Health Results Web Cast Series
http://www.ific.org/research/foodandhealthsurvey.cfm
7月29日のプレゼンテーションスライド
http://www.ific.org/research/upload/IFIC-Fndtn-Info-Sources-Opinion-Leader-Web-Cast-Deck-07-29-09.pdf
5月20日
http://www.ific.org/research/upload/FINAL-DRAFT-F-H-OPINION-LEADER-WEBCAST-05-20-09.pdf

  • 有毒植物がPlusで販売されていたサラダに入っていた

Poisonous plant found in Plus market salad
12 Aug 09
http://www.thelocal.de/national/20090812-21193.html
ドイツのスーパーマーケットPlusで買ったロケットサラダに、見た目の似ている有毒植物であるセネシオが入っていた。購入したのが偶然植物の専門家ですぐにわかったため中毒患者は出ていない。
店側は何故混入したのか調査中。