食品安全情報blog過去記事

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ファクトシート:日焼け止め

TGA fact sheet: Sunscreens
August 2009
http://www.tga.health.gov.au/npmeds/sunscreen-zotd.htm
日焼け止めと皮膚がん
オーストラリアは皮膚がんの発症率が世界でも最も高い。リスク削減には日焼け止めの使用が重要である。
ナノ粒子を含む日焼け止め
酸化亜鉛と二酸化チタニウムは紫外線による傷害から皮膚を守ることがわかっている。これらはUVAもUVBも遮断するため有用である。歴史的にこれらは目に見えるため皮膚の上で白くなる。これらの物質をナノ粒子の形で使用することにより白くなるのを防げる。見えなくなっても紫外線防護作用はある。最近ナノ粒子を含む日焼け止めの安全性が問題視されるようになった。懸念されるのはナノ粒子が皮膚細胞に取り込まれ、そこで日光と相互作用して細胞への傷害を増加させるという理論的可能性についてである。
TGAの日焼け止めモニタリング
2009年初め、TGAは日焼け止めの酸化亜鉛と二酸化チタニウムナノ粒子の科学文献レビューを行った。その結果、これら粒子が有害影響をおこす可能性は生きた皮膚細胞に入るかどうかにより、今日まで酸化亜鉛と二酸化チタニウムナノ粒子が生きた皮膚細胞に入ることはないことが示唆されている。TGAは安全性に 懸念が認められる場合には直ちに適切な対応が執れるよう文献監視を継続する。
日焼け止めの表示とナノ粒子
最近のレビューの結果からTGAは日焼け止めにナノ粒子に関する特別な警告表示を求めない。有効成分は表示が求められている。
日焼け止めとその成分
2009年7月までにオーストラリアで登録されている日焼け止め製品は985件である。有効成分として認められているのは30以上ある。多くの日焼け止めは異なるタイプの成分を組み合わせて使用している。
(文献レビュー報告書と製品データベースへのリンクあり)