食品安全情報blog過去記事

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その他

  • WHOの反対にも関わらず、アスベストの生産は増加している

The Lancet Oncology, Volume 10, Issue 9, Page 846, September 2009
Asbestos production increases despite WHO opposition
特に中国とインドでの大規模開発による

  • メディアの間違った情報と健康行動

Page 848
Ben Goldacre
Media misinformation and health behaviours
一般の人々の信じていることの根拠について吟味するシリーズ。
メディアとサプリメント業界という二つの強力な圧力団体が公衆衛生上の問題になっている。


Ben GoldacreはBad Scienceでは
29 August 2009
Sunday Telegraphに掲載された「警告:運動すると太る」という記事について
http://www.badscience.net/2009/08/health-warning-exercise-makes-you-fat/
新聞が、運動しない方がいいのだというあなたにとって魅力的な記事を伝えているのに、政府や専門家の薦める「食べる量を減らして運動する」という魅力的でないことに耳を貸す人がいるだろうか?という内容。
人間は自分に都合の良いニュースを喜んで受け入れるので、メディアはこういう記事で結局公衆衛生を損なう。

Death Risk Rankings
Carnegie Mellon
http://www.deathriskrankings.com/Default.aspx?AspxAutoDetectCookieSupport=1
年齢と性別と居住地域から来年(又は今後x年に)死亡するリスクを計算してくれる
もとのデータがEurostatとCDCなのでアメリカとヨーロッパしか選べない

「食育の現場におけるリスクコミュニケーションの充実に向けた食品安全委員会の取組方向(仮称)」とりまとめ案
http://www.fsc.go.jp/senmon/risk/r-dai45/risk45-siryou1.pdf
一部抜粋

(2)学校教育における食育
消費者の意識調査結果からは、食に関するリスク認知に影響する情報として、家庭科の授業など学校における教育が挙げられている。ところが、中学・高校の家庭科の副読本の中には、食品の安全性の評価の考え方やしくみ、基準の設定についてとりあげられているものは少ない。他方、食品添加物の複合摂取、継続摂取に対して懸念を示すものや、農薬や遺伝子組換え食品の安全性に対する不安を強調し、これらは“できるだけ摂取しない”よう示唆する記述が見られる。このような状況の中で、学校の菜園で育てたジャガイモの取り扱いが適切でない(未成熟なためにソラニンが多く蓄積している皮や芽の除去ができていない)ことによる食中毒が複数発生している

学校での「食育」が疑似科学宣伝の場になっている現状については食品安全委員会でも問題であるという認識はある。問題なのは教師と栄養士がまともな知識を持っていないこと。