The Organic Food Nutrition Wars
September 8, 2009
By Joseph D. Rosen, Ph.D.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1232/news_detail.asp
数週間前、オーガニック食品は通常栽培食品より栄養価が優れているということはないという新しい研究に、オーガニック支持者の世界は揺さぶられた。消費者はオーガニック食品に支払っている高い値段が正当なものなのかどうかに関心を寄せていた。
少しだけ背景説明
栄養素には微量ミネラルやビタミン、抗酸化物質などが含まれる。約10年前まではミネラルやビタミンが話題だったが最近は抗酸化物質含量に関心が移っている。硝酸は通常栄養素とは見なされないが多くの研究で調べている。
1924年という昔からオーガニック食品の栄養学的利点があるのか無いのかについての多数の研究が行われている。1997年にKatrin Woeseらが行ったレビューでもオーガニック食品と通常栽培食品の栄養価に大きな違いはないと結論している。2002年のDiane Bourn とJohn Prescottによるレビューでも同様であった。かれらはさらに盲検によりオーガニック食品の方が美味しいということもなかったと報告している。
最近は抗酸化物質に関心が移っている。
Soil Association
Soil Associationは英国のオーガニック推進団体で、年収は約3100万ドル、その1/3以上を有機認証により得ている。設立は1946年で、設立者は30年間にわたる実験でオーガニック農作物の方が栄養価が優れているということを証明しようとしたが失敗した。しかしそれにも関わらずSoil Associationは何年もオーガニック農作物の方が栄養価が優れていると宣伝し続けている。
現在のSoil Associationの政策主導者はPeter Melchett卿で、彼は英国で890エーカーの有機農場を所有し1989年から2000年まで英国グリーンピースの役員を務めている。また1999年には遺伝子組換え作物の実験農場に侵入し破壊した罪で逮捕されている。
Melchett卿にとって最高の日
2007年10月30日はMelchett卿にとって最高の日だった。ロンドンの主要紙がオーガニック食品は栄養価が高いと報道してくれたから。これは4年間の2500万ドルかけたプロジェクトのリーダーであるDr. Carlo Leifert教授が、オーガニック食品のほうが「野菜で最大40%、ミルクで最大90%身体によい化学物質が多く含まれる」と主張したからである。英国メディアは熱狂し、彼はテレビ番組に出演してオーガニック食品は良い物質が多いと話した。Leifert教授の主張を裏付けるデータは示されなかったが、メディアは気にもとめなかった。Soil Associationと政府との闘いの方が面白かったからだ。Melchett卿はFSAとその主任研究者Andrew Wadgeに、オーガニック食品の方が優れていることを認めろと迫った。この時既にFSAは独立した科学的レビューを依頼していた。
2007年10月30日のSoil Associationのプレスリリース
この日のSoil AssociationのプレスリリースでSoil Association はFSAにオーガニック食品の栄養価が優れていることを公式に認めることを要求した。その根拠として提示された報告書や論文は根拠としては乏しいものだった(詳細略)
帝国の逆襲
Soil Association の攻撃に応えたFSAの委託した科学的レビューの結論は2009年7月29日に発表された。その結果はオーガニック食品は通常栽培食品より栄養価が優れているということはないというものだった。この報告書を担当したDr. Alan Dangour 教授は、Dr. Carlo Leifert教授と違ってその結果をきちんとピアレビューのある学術雑誌に発表し、批判も受け付けている。Leifert教授はDangour 教授の結論を恣意的なものだと主張している・・Leifert教授による存在しないデータが含まれていないことを理由に。
オーガニックセンター
大西洋の向こう側、北米では有機推進団体オーガニックセンターがDangour教授の報告書を批判している。しかし反論の根拠は質の悪い8報だけである。
(略)
結論
オーガニック製品のほうが優れているという無数の主張を表にまとめてみた。
実際これらの主張に根拠はない。オーガニック支持者は彼らの主張に根拠を提示する必要はないことを学習した。単に自分たちの主張を無限に繰り返していればメディアや環境団体が勝手に広めてくれるのだから。
以下略
とても長い記事